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Kilimanjaro Project! レポート 登山7日目
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●9月8日登山7日目 4,920mから5,895mの山頂へ 7日午後11時半、30分ほど食事テントで温かい紅茶とクッキーなどを口に入れた後、ダウンジャケットに真冬用の手袋、帽子、そしてヘッドランプを装備し、気温-10℃ほどの中、登山開始。私はさらにパートナーのザックに鈴、ストックに蛍光色のランプをつけてもらい、その音と僅かな光を頼りに歩みを進める。山頂への道のりは急峻な砂地だ。一歩進んでも1/3程度は戻されるような感触できつい。 |
次第に標高が上がるにつれ苦しさも増し、気温も下がり眠気も襲う。暗闇の中の登りは出口の見えないトンネルの中をただ黙々と進むようなもので「頑張って進めばいつか出口に着く」そう自分に言い聞かせて苦しさを紛らわせる。 | ![]() |
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もう何時間歩いただろうか。きつい、苦しいという言葉だけが頭の中を巡るようになるころ、次第に背後の空が少しずつ白み始めた。夜明けだ。ただひたすらにうつむいていた自分の頭が上を向くようになり、次第に黒から青へ変わりつつある空を感じる。一歩一歩の歩みが自分を空に近づけていることを実感する。 |
程なく突然傾斜が落ち、キボピークと呼ばれる山頂火口(5,790m)に到着した。疲労困憊していたはずのほかのメンバーにも笑い声が聞こえる。 | ![]() |
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ここからは朝日が次第に周囲を明るくし始め、遠く足元にはまだ暗い雲海が広がり、すぐ目の前の氷河は美しいピンク色に染まっているそうだ。 |
もうここより上には空しかない。 生きていて本当によかった。 |
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興奮しながらあと30分ほど歩いただろうか、ついにアフリカ大陸最高峰キリマンジャロ、ウフルピーク(5,895m)に立った。 |
感動で目頭が熱くなる。 | ![]() |
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ここまで来れたのはこの機会との出会い、多くの方の応援、そしてパートナーである美紀のリードがあったからだと本当に感謝するばかりだ。 |
山頂ではなんとエリックに肩車までしてもらい、本当にアフリカで一番高いところに行って来た、と自慢が出来ると満足をして、午前8時ごろ山頂を後にする。 | ![]() |
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山頂ではしゃぎ過ぎたのか、頭も痛くなってきた。 |
この日は本当に長い一日で、途中のブランチをはさみ、山頂からひたすらに下ること6時間。 | ![]() |
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Millennium CAMP(3,110m)に午後5時過ぎにやっとのことで辿り着く。行動開始から早、17時間を越えている。。。キャンプ場は久しぶりに見る緑の木々の中で人影も多い。先着したメンバーがどこからかビールを買ってきて差し出してくれた。その名前も"Kilimanjaro"もう最高だ! この夜は最後のキャンプ。ここまで毎日美味しいスープに始まる素晴らしい食事を提供し続けてくれたコックらに感謝の拍手を送り、夜を締めくくる。その後はテントに戻るのが皆早かった…。 |
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