クライミングを通じて、障害の有無や年齢・性別・国籍などの違いに関係なく、お互いの個性や多様性を知り、一緒にクライミングを楽しむ仲間になれるイベント。それはこんな想いから始まりました。
駅から歩いてジムに向かう。課題やルートを見つけて登る。
今やクライミングは1人でも、行きたいときにジムに行って気軽に楽しめるスポーツのひとつのはずです。
けれども、視覚障害者1人ではそのひとつひとつのハードルが高く、続けたくても難しい、そんな現状があります。
モンキーマジックでは2005年以前の任意団体の頃より、視覚障害者の方を主に対象としたクライミングスクールを開催しています。たくさんの視覚障害者の方がクライミングを知り、夢中になりました。
しかし、モンキーマジックのスクール以外で視覚障害者がクライミングをする機会はほとんどありませんでした。
「視覚障害者でも、もっと気軽にクライミングを楽しみたい!」
参加者の中から、そんな声があがりました。
見えていても見えなくても一緒に楽しめるクライミングだからこそ、お互いが知り合い、関わり方を知ることで、もっと気軽にクライミングに誘いあって行けるはず!
そんな「クライミング仲間」としてのつながりが広がっていくことを目指して、2012年に見える人も見えない人も一緒にクライミングを楽しむ、交流型クライミングイベント(通称マジックイベント)を開始しました。
今では、障害者の方は、視覚障害者の方だけではなく、聴覚障害者、車いすユーザーの方を始め、様々な方にご参加いただいています。
視覚障害者といっても見え方はひとりひとり違います。
聴覚障害者といっても、聞こえ方コミュニケーションの方法はひとりひとり違います。
何が自分ではできて、何に困っているのかも、ひとりひとり違います。
まずは知り合うことが理解を深める第一歩だと思うのです。