{* *} Monkey Magic Blind Climbing Challenge in Kenya 2018.3.13-16 - NPO法人モンキーマジック
モンキーマジックとは?

Monkey Magic Blind Climbing Challenge in Kenya 2018.3.13-16 フォトギャラリー

出発前〜ナイロビ到着

始まりはさかのぼること2005年9月の代表小林キリマンジャロ登山。
これを契機に立ち上がったのがKilimanjaro Blind Trust Africa(KBTA)

登山に参加した小林を含むメンバーがアフリカの視覚障害児教育支援を目的に基金を創り上げたのです。

プロジェクトが動き出したのは、2016年に小林がケニアを11年ぶりに再訪したこと、KBTAに関わる小林はナイロビ市内の盲学校を訪問したり、彼らのオフィスでのミーティングの中で「KBTAの活動を通じ学びの機会は増えたが、リクリエーションが不十分。」との話を耳にした。

また、ナイロビ市内にクライミングジムが一軒あると聞き尋ねたところ、経営するアメリカ人からは「外国人のお客さんがほとんどで、地域との交流を求めている。」との話を耳にし、そりゃーモンキーマジックがやるしかないですよねぇー、と弊会初の海外事業が具体化することとなったのです!

まず行ったことは、日本政府が主導し発展途上の国々1000万人にスポーツを届けようというSports For Tomorrowに登録したこと、そして、そこで紹介してもらった先への助成金申請が採択となったことで、渡航費が確保でき、プロジェクトは「やれたらいいな」から一気に具体化することとなったのです。

このプロジェクトをきっかけとしてケニア現地での仕事をしていた経験を持つ加藤淳史がプロボノメンバーとして中心的に調整を図りました!

現地メンバーは指導者として鈴木直也と中澤直之、そして撮影メンバーとして山本正樹が加わり、代表小林と合わせ全4名の男所帯です。
いってきまーす!

ケニアの首都ナイロビへはアラブ首長国連邦のアブダビで乗り継ぎし、飛行時間だけで約17時間。
さらに乗り継ぎに8時間という体力勝負の旅となりました。

ナイロビ到着後すぐに向かったのは、市内で日本人向けのアパートメントを経営しているという田村さんのお庭。
何と我々を歓迎しBBQパーティをご用意下さり、現地ケニアの視覚障害者を7人ほど呼んでいただいて交流の機会を得た。国会議員さんだという日本語が堪能な方もいて、素晴らしい出会いの機会を得た。
ここで聞いたことは、ケニア国民4480万人の内、35歳未満の若年人口が65%を占めていること、約40万人の障害者がいて、このうち1.7万人が視覚障害者で、学齢視覚障害者の内学校に通えている子供は全体の20%しかいないという現状だった。

プロジェクト1日目(3月12日(月))

今日はこれから始まる一週間のスケジュール確認と、クライミングジムBlue Skyスタッフのトレーニング。
最大の驚きは、適当で何があってもおかしくないというケニアのお国柄を散々聞かされてきた我々が事前に聞かされてきたとおりの参加予定児童人数やほぼ変更のないスケジュールであった。
またジムのBlue Skyからは9名ものスタッフを用意し協力してくれるとのことで安心感この上ないスタートとなった。

例年よりも一か月ほど早く雨期に入ったと言うナイロビ市内は、連日どこかの時間帯でものすごい豪雨…。ここでも気候変動が確実にやって来ているんですね。

打ち合わせ終了後は、在ケニア日本大使館に大使を表敬訪問。
キリマンジャロやケニア山を登っているという大使との話は尽きず…。全員、大使を表敬訪問なんていう貴重な機会に全員珍しく緊張…。
(写真もぎこちないでしょ?)

プロジェクト2日目(3月13日(火))

いよいよ初日の今日はThikaハイスクールから25名の高校生がやってきた。
初日からバスのパンクがあり、大幅に遅れてのスタートとなったが、我々の心配を他所に、子供たちは日本でのプログラムと何ら変わりなく、クライミングを楽しんでいた。

参加者全員がクライミング初めてであるにもかかわらず、驚くような身体的に高いパフォーマンスと、教えてもいないのにムーブを組み立て繰り出すなど、スタッフ一同驚きを禁じ得なかった…。

また予想以上に「この子、視覚障害なのかな?」って思えるほどに、見えていると感じる参加者が多いのが印象的だった。

プロジェクト3日目(3月14日(水))

今日はThikaプライマリスクールから小学校高学年から中学生程度の子供たちがやってきた。
昨日ほどの登りは見せないものの、それでも登る登る…。とにかく楽しそう!

夕方からは日本大使館が主催してくれた代表小林の講演会
冒頭、在ケニア日本大使による素晴らしいスワヒリ語によるご挨拶を頂いた後、在留邦人だけでなく現地ケニアの方々、60名を超えるほどたくさんの方々に会お集まりいただきました。こういった会にこうしてたくさん方々が集まるのは珍しいそうです。
緊張して通訳をこなしてくれた鈴木直也にも感謝です。

この日で予定も折り返し、ケニアの郷土料理とも言えるニャマチョマで乾杯!
豪快においしいお肉をいただきました~。

プロジェクト4日目(3月15日(木))

今日はナイロビ市内の盲学校3校共同で参加生徒が集まった25人の子供たち。年齢は幅広いけど、見え方は同様に結構目が見えている子も多いかな、っていう印象らしい。
やっぱり初めて会う子同志も多いから、午前のボルダリングはちょっと盛り上がりもこれまでより控えめだったけど、午後のロープクライミングの頃には大盛り上がりでした!

スワヒリ語でガンバ!は「カサ!」っていうらしいけど、あんまり力入らないよねぇ…。ちなみにGO!は「トゥエンデ!」だそうです~。

この日は2016年に小林が訪問した盲学校で出会った、当時12歳で「将来はエンジニアになって国の役に立ちたい。」と話をしてくれたクリストファー君が参加!
「覚えている?」と声をかけてくれ、喜びの再会を果たすことも出来ました。

ケニアは東アフリカ諸国最大の経済国であり、首都ナイロビは唯一の営業クライミングジムBlue skyを有する大都会。
仕事や国際貢献など様々な目的で滞在している日本人も多く、そんなみなさんんの趣味としてクライミングを楽しむ方も多くいらして、今後プロジェクトへの協力お願いも出来ました。

プロジェクト5日目

最終日はここまでの三日間にナイロビ市内の盲学校4校からプロブラムに参加した75人全員が集まり、短い時間だけど2回目のクライミング。初日に出来なかったボルダリングの課題に向き合う子もいれば、もう一度とトップロープを楽しむ子供たちも。
そりゃー賑やかで賑やかで、大変なことになっているBlue Skyでしたよ~。

クロージングセレモニーでは、ケニア国教育省No.3や、KBTA代表のダグラス(彼も全盲)からの挨拶があったり、子供たちの美しいコーラス聞かせてもらったり、ステキな時間でした。
小林も英語で子供たちに語り掛けてくれてと言われて大緊張!伝わったかなぁ…。

その日の夜はKBTAとBlue Sky、そしてモンキーマジックと一緒にローカルフードでの締めくくり夕食会、みなさんの協力が無くては絶対に実現しなかったこの一週間と、これから先の協力をお願いする夜となりました。
それにしても賑やかなお店でした…。

現地で新聞2社の取材も受けました!中でもケニア最大紙であるNationには、このように何と見開きという大きな取り上げをしてもらい、帰国の便では「君たちの新聞記事を見たよ。素晴らしい事で応援をしています。」と声をかけてくれた人も!
ケニアでもこの活動の認知が少しでも広がるとうれしいし、忘れられないうちに次の手を打たないといけないですねー。

おまけ(3月17日(土))

帰国前の最終日にはBlue Skyのアメリカ人店長 に案内してもらい、モンキーマジックスタッフみんなが楽しみにしていたご褒美のような外岩ボルダリングへ♪
ここ、Lu Kenyaはナイロビから南東へ30分ほど、丘の上からアフリカのサバンナの大平原が見渡せるスポーツからトラッド、マルチまでが近接する、花崗岩質の岩場。
シマウマやインパラ、遠くキリンまでが普通にいるようなエリアでした!

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