{* *} 視覚障害者とクライミング - NPO法人モンキーマジック
視覚障害者とクライミング

視覚障害者とクライミング

視覚障害とクライミング

なぜ視覚障害者にフリークライミングが適していると言えるのでしょうか?

NPO法人モンキーマジックでは以下のように考えます。

フリークライミングを体験してみる
  1. 対戦相手や飛んでくるボールなどもなく、自分自身のスピードで課題と対岐し楽しむことができる。
  2. クライミングロープによって安全が確保されているため、思い切って体を動かすことができる。また、ビレイヤー(確保者)とのパートナーシップを身に着けることもできる。
  3. 障害者のためにデザインされたものではなく、晴眼者と同じ課題を、同じルールで解決することができ、機会を共有することで相互間の交流と障害者理解の促進にも貢献できる。
  4. 「自らの力だけで課題を解決し、ゴールに至る」クライミングの過程が、視覚障害者の日常生活力の向上にも貢献できる。
  5. 外出そのものの機会となるだけでなく、自然の中で過ごす時間を持つ機会ともなりえる。

一旦岩場に着くと、ご自分が登る時以外は基本的に移動がありません。登る時とそれ以外のONとOFFがはっきりとしています。

ゴールは一人ひとり違うもの

「次の人を待たせている」「急いで登らなくては…」と思う必要はありません。
フリークライミングは「一定の時間内続ける」というタイプのスポーツとは違います(コンペ・競技除く)。
アドバイスはあっても登る為の『介助』はなく、自分で答えを探し自分の力だけで課題を達成していくのです。
「登る」のも「降りる」のも自分自身で選択し、判断する。そこには一人ひとりの「ゴール」があるのです。

更に継続する事によって足腰が強くなり、通常の歩行が驚く程安定した方や、一年で15キロの減量を成し遂げた方もいらっしゃいます。恐らくご本人方がその効果を最も実感されているのではないでしょうか。

見えないのに、どうやってクライミングするの?

クライミングは自分の体一つで壁に向かい合うスポーツ。
見えない人も、壁や岩の手掛かりの様子を晴眼者と確認しながら、自分のペースで自分自身の目標に向かって高く登ることができます。障害者向けに特別にデザインされたものではなく、障害のある人もない人も同じルールで一緒に楽しめる面白さがあります。

クライミングに勝ち負けはありません。対戦相手や飛んでくるボールもありません。
安全はロープや厚いマットにより確保されています。
失敗を恐れずに思い切り体を動かしましょう。

仲間と気持ち良く汗を流す。自分で答えを探し、自分の力で壁と対峙する。
自分だけのクライミングがそこにはあります。

「視覚障害者と楽しむフリークライミング/ボルダリング編」の動画はこちら

自分だけのクライミング

「視覚障害クライミング」は、自己効力感をアップさせます。

誰でも楽しめるスポーツ

東京女子大 小田浩一教授

自己効力感とは、「やれそうな感じ」とか「できる自信」をあらわす専門用語です。
人間はできそうだと思うことはどんどんやりますが、できそうもないと思うとあきらめてしまいます。実際できることでも、本人ができそうもないと思えば先に進めません。
困難や障害に直面した人間は自信を失いがちです。クライミングにはそういう自己効力感を引き上げる効果があることが知られています。
モンキーマジックは、その研究から視覚障害のある人たちの自己効力感を引き上げることを実証し、その実践をもって多くの人に働きかけて、学習やリハビリテーションに積極的に向かわせ、人々が人生のいろいろな挑戦に挑んでいくときの背中を押す活動をしています。

初心者スクールからコンペまで、気軽に参加OK!

  • 見える人もそうでない人も、みんなで交流クライミング!
    クライミングは初めて、視覚障害者と接したことがない。
    そんな人みんなが気軽に参加でき、一緒に楽しめるイベントを、東京(渋谷)、神奈川(戸塚)、茨城(つくば)にて実施しています。
    交流型クライミングイベントは、こちらをご覧ください。

    ※リンク○全国(高知・札幌・大阪・福岡・平塚キッズ)での交流型サークルも元気に活動中!こちらをご覧ください。
  • 初めての人でも、上達を目指して!クライミングスクール
    都内近郊でインドア•アウトドアのスクールを企画運営しています。
    スクールの概要はこちらをご覧ください。
  • 目標に向かって、上を目指そう!クライミングコンペ
    国内でも海外でもパラクライミングとして競技会が開催されています。


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