{* *} 【登る先につながる未来社会】障害者クライミング普及活動を行うNPO法人モンキーマジックは設立15周年を迎えました。 - レポート詳細 - 活動レポート - NPO法人モンキーマジック

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2020年 08月 25日(火)09:00

NPO活動

【登る先につながる未来社会】障害者クライミング普及活動を行うNPO法人モンキーマジックは設立15周年を迎えました。

− 登る先につながる未来社会 −

 

本日8月25日をもちまして、NPO法人モンキーマジックは設立15周年を迎える運びとなりました。今日までの長い日々私共を支えてくださった本当に多くの方に、心から御礼を申し上げます。

 

2005年に設立したNPO法人モンキーマジックの活動は、4名の視覚障害者を、東京・奥多摩の岩場でのクライミングスクールにご案内した1日から全てが始まりました。それからは、障害者をはじめとする人々の可能性を、そして社会をより豊かにするために、これまで誰もやったことのない模索の日々でした。

 

10周年を迎えた2015年は特に財政的に厳しい時でしたが、障害者クライミングの灯を絶えさせてはならないと支えてくれた仲間が大きな力となり、乗り越えることができました。
そして、オリンピック・パラリンピックが待っているはずだった節目の2020年。私共は1人でも多くの障害者を自然の世界へ誘えればと、原点回帰とも言えるような計画を推し進めていました。しかし、自分たちの力ではどうにもならないような、社会を覆う「大きな壁」と向き合う日々となってしまいました。

 

多くの活動、事業は長い期間中止を余儀なくされ、再開後も大幅に規模を縮小していますが、それでも実際に登る時間を共有することの大切さに向き合うことで、その価値に改めて気づくことができた、自分たちなりの原点回帰の15周年を迎えています。

 

2025年、20周年を迎えるころの日本は、世界はどのようになっているでしょうか。「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、大阪では万博が予定されています。デジタル化や仮想社会の実現などが国家戦略となる中だからこそ、人が誰かと一緒に実際に自らの力で登るクライミングが、人をつなげ可能性を大きく広げ、より豊かな社会を創ることに貢献できると信じています。

 

不器用かもしれませんが、一層「登る」ことの普遍的価値に向き合い、モンキーマジックだからできる方法を模索し続けたいと思います。これからも日本各地で、1人でも多くの障害者を始めとする人々にクライミングを、笑顔を、自信を、可能性を届ける活動を、知恵を絞りながらひとつひとつ続けてまいります。

 

皆さま、どうかこれからも一層のご指導ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。

 

2020年8月25日
NPO法人モンキーマジック 代表理事 小林幸一郎

【活動の様子】

代表理事 小林幸一郎 イベント開催時 スタッフ・ボランティアとの記念写真 NPO法人モンキーマジック 立ち上げ当初 岩場にて

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