2025年 11月 23日(日)12:00
【報告】発達障害のある若者のクライミング指導を担当しました(11月)
発達障害など心身の障害のある子ども・青年に対して、野外活動などアクティビティを通して支援を行う「プチ冒険倶楽部」。モンキーマジックでは倶楽部のクライミング部の指導を担当させていただいています。
11月15日は、ストーンマジック(神奈川県相模原市)にてトップロープクライミングを行いました。当日は発達障害の青年5名とパートナー4名が参加してくれ隔月のペースで開催するクライミング部の活動を楽しんでくれました。
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今回のクライミング部の開催はプチ冒険倶楽部のビレイサポートをお願いさせてもらっているボランティアさんが皆都合が悪く、様々な人に声をかけさせていただきました。
秋のイベントシーズンだったこともありお断りされることも多かったのですが、皆さん「今回はサポートできないけれど、また声かけて!」と言ってくださることが嬉しいなぁと感じました。また「プチ冒険倶楽部のクライミング部の活動はSNSの活動報告で見ていて見てみたかったからまた声かけて」と活動を気にしてくれていることも知ることができました。
ビレイサポートに駆け付けてくださった方は「知的障害の方のクライミングサポートが初めてだったけど、楽しくできた。ありがとうございました。」と逆にお礼を言っていただき、皆がこの活動を支えてくださってありがたい限りです。
参加者の皆さん、ビレイサポートに駆けつけてくれたボランティアさん、Dボルダリングの皆さん、ありがとうございました。モンキーマジックは、クライミングを通じてプチ冒険倶楽部のメンバーの冒険と可能性を広げるお手伝いを継続して行っていきます!
プチ冒険クライミング部の活動に関するブログ記事はこちら
https://note.com/npomonkeymagic/n/n44577e3ed48e
【活動の様子】
2025年 11月 23日(日)08:00
【報告】フリースクールの子どもたち対象のクライミング体験指導を担当
11月20日(木)、昨年に続き、NPO法人ちば森の楽校の小中学生11名を対象としたクライミング体験会の指導を、Dボルダリング+リード海浜幕張にて担当しました。
子どもたち一人ひとりの意思を尊重し、能動的な学びを大切にする「やりたいことをやればいい、そのまんま、自分らしく、生きていく」というちば森の楽校らしく、小学1年生から中学3年生までの子どもたちは、のびのびと、そして目を輝かせながら次々に課題へ挑戦していました。
自分で登り方を工夫したり、友達の挑戦を応援したりする姿がとても印象的でした。
今年も保護者の皆さまにもクライミングを体験していただき、年齢を問わず、会場全体が一体となって楽しむ時間となりました。
みんなで同じ壁に向き合い、「すごい!」「あとちょっと!」と声を掛け合う様子は、とても温かい光景でした。
さらにイベントの最後には、マンデーマジックの常連である視覚障害のある女性クライマーの挑戦を、子どもたち全員でガイドしながらサポートしました。
子どもたちにとっても特別な経験になったと思います。
またみんなで一緒に登りましょう!
<NPO法人 ちば森の楽校>
ホームページ:https://chiba-morinogakkou.themedia.jp
インスタグラム:https://www.instagram.com/chiba.mori?utm_source=ig_web_button_share_sheet&igsh=ZDNlZDc0MzIxNw==
【活動の様子】
2025年 11月 22日(土)
【雑誌掲載】週刊新潮に掲載されました
本日11/22(土)発売の「週刊新潮(紙面・電子版)」に、代表小林の半生について取材いただいた「アスリート列伝 覚醒の時/小林信也」掲載されました。
ぜひ本誌を手にとっていただけますと幸いです。
(秋らしい柿の絵の表紙が目印です!)
https://www.shinchosha.co.jp/shukanshincho/backnumber/20251120/
また、しばらくするとWebメディアのデイリー新潮にも掲載されるそうですので、そちらもぜひご覧ください。
デイリー新潮|アスリート列伝 覚醒の時/小林信也
https://www.dailyshincho.jp/spe/kobayashinobuya/
【活動の様子】
2025年 11月 10日(月)17:00
【報告】愛媛・松山にて交流型クライミングイベントのプレイベントを開催しました
11月9日(日)、愛媛県松山市の「クライミングスタジオ ブレイブ」にて、交流型クライミングイベントのプレイベントとして「ユニバーサルボルダリング交流会@愛媛」を開催しました。
本イベントは、今後松山市で定期的に交流型クライミングイベントを開催していくことを見据え、まずはプレイベントと称し、その雰囲気を体験していただくことを目的に実施しました。当日は15名(うち視覚障害のある方2名)の方々にご参加いただきました。
クライミングスタジオに通うキッズたちも参加してくれたことで、会場は和気あいあいとした雰囲気に包まれました。
クライミングが初めてという参加者も多く、まずは自己紹介と基本ルールの説明からスタート。続いて、視覚障害の方とクライミングを楽しむための「HKK(方向・距離・形)」講習を行い、参加者全員で“目隠しクライミング”にも挑戦しました!
イベントの後半には、恒例の「目隠しクライミングミニゲーム」を実施。参加者同士が声を掛け合い、協力しながらクライミングを楽しむ姿が多く見られ、とても充実した時間となりました。
イベント後は、「目隠ししてのクライミングは難しくて怖かったけれど、視覚障害の方の体験を疑似的に味わえたことや、一緒にクライミングできたことがとても良い経験になりました。」「普段とは違うクライミングで、新しい体験ができてよかったです。」など感想をいただきました。
ご参加いただいた皆さま、誠にありがとうございました!
愛媛県での交流型クライミングイベント開催を、どうぞ楽しみに応援していただけますと幸いです!
【活動の様子】
2025年 11月 06日(木)15:00
【アジア交流型】シンガポールでの交流型クライミングイベント「Merdeka Monkey」開催報告
10月14日(火)から17日(金)にかけて、代表の小林、スタッフの山口がシンガポールを訪問し、交流型クライミングイベント「Merdeka Monkey(メルデカモンキー)」に参加しました。
シンガポールは赤道近くに位置する多民族国家で、街には英語と中国語が飛び交い、屋台の香りに思わず足を止めてしまうような活気に満ちています。そんなエネルギーあふれる場所で、私たちは昨年初めから「見えない壁だって、越えられる。」というメッセージをどのように根づかせていくかを模索してきました。
当初は協力先がまったくない状態からのスタートでした。視覚障害者団体やクライミングジム、スポーツ関係者、行政、メディアなどに一つひとつ丁寧に連絡を取り、対面やオンラインを通じて想いを伝えてきました。その結果、SAVH(Singapore Association of the Visually Handicapped)のみなさんと試験的なイベントを開催することができ、昨年11月にはインクルーシブクライミングイベント「Merdeka Monkey」や映画『Life is Climbing』の上映につながりました。そこから一気に輪が広がり、活動の土台が築かれていきました。
今年は現地のクライミングジム「アウトポスト・クライミング」の仲間が中心となり、4つの障害者団体と連携して毎月イベントを開催するまでに発展。学校訪問も重ね、10月にはシンガポール初となる目隠しクライミングコンペ「Beyond Sight」を開催しました。当日はクライマーやボランティア、スポンサー、観客など100名を超える方々が参加し、地元メディアにも大きく取り上げていただきました。特別ゲストとしてシンガポール文化省の副大臣にもご出席いただき、今後さらに持続的で豊かな社会をともにつくっていくための確かな基盤が築かれたことを実感しました。
さらにこの動きは海を越えて台湾にも広がり、「Formosa Monkey(フォルモサモンキー)」の新たな芽が芽吹き始めています。私たちの使命は活動の“輸出”ではなく、現地の仲間と協働しながら、それぞれの土地の文化や人に根ざした形で育てていくことだと考えています。
ここまで支えてくださったすべての皆さま、そして現地で情熱をもって走り続けてくれたアウトポストの仲間たちに、心より感謝申し上げます。
日本から始まった挑戦が、シンガポールへ、そしてアジアへ。これからもともに、見えない壁を越えていきます。
※本イベントは、lululemonの社会貢献プログラム「Grow Impact」の助成をいただき、運営されています。
代表小林は、かつてパラクライミングの日本代表選手として世界の舞台で競技に挑んでいた頃、日本以外のアジア諸国から出場している選手はほとんどいませんでした。そのとき、他のアジアの国々で暮らす視覚障害のある人たちは、どんな日常を送り、どんな未来を思い描いているのだろうか――そんな問いがいつも心にありました。
まずは日本全国に、障害のある人もない人も一緒に楽しめる「交流型クライミングイベント」を根づかせることが、私たちモンキーマジックの第一の目標です。その道のりの途中ではありますが、助成金などのサポートをうけながら、できる範囲でアジアの国々にも活動を広げる取り組みを始めています。
クライミングを通じて、「こんな世界があるんだ」と感じてもらえるようなきっかけを届けたい。まだ出会っていない誰かが、自分らしく一歩を踏み出す手助けができるのではないか。そんな思いと、取り組む責任を胸に、私たちは日本、そしてアジアへと活動の輪を広げていきます。
【活動の様子】
2025年 11月 06日(木)14:00
【報告】第48回マンデーマジック葛西を開催しました。
11月4日(火)、葛西駅徒歩5分のクライミングパークROCKLANDSにて、「マンデーマジック東京@葛西」を開催し、参加者5名(うち、視覚障害4名、下肢障害1名)の方にご参加いただきました。
今日は新しくなった垂直壁の課題を中心にワイワイと登った回でした。
障害者はサイトガイドの案内で登りながら、文字通り手探りで登っていきますが、同じ課題を登るにしても、アプローチはそれぞれ。障害者・健常者が入り交じって、「あーでもない」「こーでもない」と相談しながらトライして、楽しい時間を過ごしました。
各々、いろんな宿題もできたようですので、来月も一緒に登りましょう!
通称マンデー葛西は、トップロープクライミングのイベントになります。
ロープで安全を確保し、高さ12mほどの壁を登ります。車椅子の方や上肢・下肢に障害があり、着地に不安がある人でもより安心して登ることができます。
次回は12/1(月)に開催です。みなさまのご参加お待ちしています!
お申し込みはこちらから
https://www.monkeymagic.or.jp/magic/monday-magic-tokyo-kasai
【活動の様子】
2025年 11月 04日(火)13:00
【報告】第25期 朝日ライフ アセットマネジメント株式会社 SRI 社会貢献ファンドの寄付先に採択されました。
2025年10月、朝日ライフ アセットマネジメント株式会社の「ALAMCO SRI社会貢献ファンド(愛称:あすのはね)」の、第25期寄付先団体のひとつに採択していただきました。
10月に開催された贈呈式には、弊会副代表の水谷が参加しました。贈呈式では、弊会の活動内容をご紹介させていただくとともに、藤岡代表取締役社長様より寄付金の目録を賜りました。
このたび頂戴いたしました寄付金は、弊会が目指す障害、年齢、性別、文化などの違いに関わりなく、多様性を認め合えるユニバーサルな社会の実現に向け、大切に活用させていただきます。
この場を借りて、改めて厚く御礼申し上げます。
朝日ライフ アセットマネジメント株式会社 ALAMCO SRI 社会貢献ファンド(愛称:あすのはね) https://www.alamco.co.jp/fund/sri/index.html?tab=block5
【活動の様子】
2025年 11月 04日(火)11:00
【報告】筑波技術大学の障がい者のためのスポーツイベントにてボルダリング体験を担当
11月1日(土)、視覚・聴覚に障害のある学生専門の国立大学、筑波技術大学 天久保キャンパス体育館にて開催された「第18回 三大学連携 障がい者のためのスポーツイベント」にて、モンキーマジックはボルダリング体験の運営を担当しました。
ボッチャ、卓球バレー、モルック、フライングディスクなど、多様なスポーツが体験できる本イベント。モンキーマジックは、大学内に常設されているクライミングウォールを活用し、子どもから大人まで、大変多くの参加者にボルダリングを楽しんでいただきました。
他のスポーツ体験後に戻ってきてくれる参加者や、すっかりボルダリングにハマり、壁の前でどうやったら登れるかをずっと考えらている参加者の方もいらっしゃいました。
昨年に続き、ボルダリングの魅力をしっかりと伝えることができた1日となりました。
【活動の様子】
2025年 10月 29日(水)19:00
【報告】第149回 マンデーマジック東京@高田馬場を開催しました
10月27日(月)、交流型クライミングイベント マンデーマジック東京をノボロック高田馬場店にて開催し、12名(うち、視覚障害6名、その他1名)の方々にご参加いただきました。初参加は2名でした。
先日の雨から急に寒くなってきましたが、参加者の皆さんは寒さを跳ね返すぐらい果敢に課題へ挑んでいらっしゃいました。ボルダリングは全身運動ですので、一課題に登るだけで、汗だくです!登れずともどうやって登ればいいのか相談したり、課題をクリアする方を皆さんで讃えたりと、皆さん笑顔で楽しそうに登ってらっしゃいました。
代表小林からも話がありましたが、12/6(土)にクライミングジムNOSE町田店にて「見ざるチャレンジクライミング」が開催されます。モンキーマジックの年1回のお祭りですので、ご参加お待ちしてます!応援の方も是非いらっしゃって下さいね!
次回は11月25日(火)に開催です。次回は150回めのマンデー馬場です!連休明けの火曜日なので、お間違えなき様に。ご参加、お待ちしています!
お申し込みはこちら↓↓↓
https://www.monkeymagic.or.jp/magic/monday-magic-tokyo
【活動の様子】
2025年 10月 29日(水)15:00
【活動報告】台湾・Formosa Monkey(フォルモサモンキー)
Formosa Monkey in 台湾 〜2年間の歩み〜
2023年12月1日、モンキーマジックの台湾での第一歩が始まりました。
国立体育大学のウー教授の紹介により、「Camp4」というクライミングジムをお借りし、視覚障害者を含む約30名が高さ9mの壁に挑戦しました。
サイトガイドの声を頼りに必死に登る人、数メートルで断念する人、笑いと悔し涙が入り混じる時間の中で、私たちは台湾におけるモンキーマジック活動の可能性を強く感じました。多くの課題が待ち構えていることは分かっていましたが、「諦めずに続けること」、そして「いつか台湾でも交流型クライミングを実現すること」——その思いを胸に、次の訪問を誓い帰国しました。
およそ1年後、2024年10月。「モンキーマジック台湾」立ち上げを目指す第2回の訪問が実現しました。
今回は台北で6店舗を展開する大手クライミングジム「T-UP」の協力を得て、クライマーも参加できる交流型イベントを開催。
10月14日のボルダリング体験会には、ブラインドスクールの子どもたちや先生を含め30名が参加しました。
初めてのクライミングに戸惑いながらも、やがて笑顔でゴールに到達する姿が見られ、クライミングの魅力と可能性を改めて感じる一日となりました。
翌日の体験会では、主に経験者が集まり、16名がペアを組んで目隠し登攀に挑戦。視覚障害者の参加はなかったものの、目隠しで登る新鮮な体験に多くの参加者が感動し、「今後も挑戦してみたい」と話す姿が印象的でした。クライミングには障害の壁がない——その瞬間を、私たちは確かに目の当たりにしました。
この頃から、現地ジムとの信頼関係が少しずつ深まり始めます。そして2025年2月、第3回目の訪問が実現。T-UPの多大な協力のもと、視覚障害者と健常者が共に参加する初の募集型交流イベントが開催されました。ボルダリングでは約20名が参加し、前回の参加者の姿も見られました。続くトップロープクライミング体験会では、視覚障害者を含む15名が参加。大声で指示を送り合う熱気の中、ジムスタッフの親族である視覚障害者の親子も参加し、親子でのクライミングも実現。このとき私たちは確信しました——「モンキーマジック台湾は、もうすぐ形になる」と。
その後、協力関係を築いてきたT-UPのさらなる支援を得て、2025年5月に第4回目の訪問を実施しました。この訪問は、これまでの取り組みの中でも特に意味のある一歩となりました。目的は、T-UPのスタッフが私たちのサポートなしで交流型イベントを運営できるか、その最終確認を行うこと。
現地では、視覚障害者への対応の基本から、サイトガイドの方法、イベント進行のトレーニングまでを実施。その後、スタッフ主導による模擬イベントを開催し、彼らだけの力で見事にイベントを運営しきりました。「もう彼らだけでやっていける」——その確信が、チームの中に静かに芽生えました。
そしてこの時、T-UPに新たなリーダーが誕生します。その名は林さん。強い情熱と責任感をもってこの交流イベントを主導した、非常に頼もしい人物です。彼の強い意志を受け、私たちは林さんを日本の「マンデーマジック@高田馬場」へ招待しました。実際に日本で行われているモンキーマジックの活動を体験してもらい、林さんのモチベーションはさらに高まりました。
「次は自分たちが主催したい」その一言が、台湾での第1回交流型イベントの始まりとなりました。
その名も 「Formosa Monkey」(フォルモサモンキー)
そしてついに、「第一回 Formosa Monkey」が10月に正式に開催。
さらに同時開催で、目隠しコンペ「黒夜盃(こくやはい)」も実現。
30名の参加者のうち、1名は視覚障害者。
本格的なインクルーシブ・コンペがついに台湾で実現しました。
Formosa Monkeyの参加者は2名と少数でしたが、確かな第一歩を刻みました。
第2回の開催も同年12月に決定し、T-UP主催による継続的なイベントとして今後も展開されていく予定です。
「継続は力なり」——今回の活動がまさにその証でした。文化も言葉も異なる台湾。まだ越えるべき壁はありますが、このインクルーシブな交流型イベント「Formosa Monkey」を通じて、誰もが一緒に楽しめるクライミング文化が台湾に広がっていくことを願っています。
【活動の様子】